心電図検査は心臓の活動に伴って発生する微弱な電流を記録したもので、心臓の状態をみる上で不可欠な検査です。

 心電図検査では、心臓の活動電流の取り出し方を誘導法といいます。最も基本的な誘導法は、手足から誘導するⅠ誘導、Ⅱ誘導、Ⅲ誘導です。手足からの誘導にはそのほかに、aVR誘導、aVL誘導、aVF誘導があります。心臓に近い胸壁からの誘導にはV1誘導、V2誘導、V3誘導、V4誘導、V5誘導、V6誘導があります。以上の12の誘導をまとめて標準12誘導といいます。

 省略4誘導とは、上記12誘導から、代表的なⅠ誘導、aVF誘導、V1誘導、V6誘導を選んで行うものです。また、省略6誘導とは通常、Ⅰ誘導、Ⅱ誘導、Ⅲ誘導、V1誘導、V4誘導、V6誘導を代表として選んで行うものです。

医療法人橘甲会